巫女凜の日記Top >  おすすめDVD >  虎の尾を踏む男達

虎の尾を踏む男達

虎の尾を踏む男達

大河内傳次郎



中身を見る>>


鎌倉将軍となった源頼朝から逃れるべく、東北・奥州平泉へ向かう弟の源義経(岩井半四郎)や武蔵坊弁慶(大河内傳次郎)、そしておしゃべりの強力(榎本健一)たち。やがて一行は安宅の関を通過しようとするが、そこには義経を捕らえようとする者たちが待ち構えていた…。
歌舞伎の『勧進帳』や能『安宅』でおなじみの世界を、ミュージカル時代劇仕立てで軽やかに、そしてダイナミックに描いた、黒澤明監督初の時代劇。狂言回しとなる名コメディアン「エノケン」こと榎本健一と、名優・大河内とのかけあいや、弁慶と対峙(たいじ)する富樫役の藤田進の見事な腹芸ぶり。太平洋戦争終結前夜に製作された作品のため時間は短いが、その倍以上の充実感を味わえる快作である。なお、本作は戦後GHQの時代劇禁止政策によって理不尽にお蔵入りとなってしまい、1952(昭和27)年にようやく公開されたという、いわく付きの作品でもある。(的田也寸志)


人はなんと言おうが・・・・・・
 黒澤映画で最も好きなものをひとつ挙げよと言われたら、これ。
歌舞伎の勧進帳をリメイクしたもの。エノケンが強力による狂言回しによって説明を為させ、その中で大河内傳次郎の大立ち回り、重厚どはずれ迫力弁慶が素晴らしい!
河野秋武、小杉義男、志村喬、森雅之らの演技も見事。久松(のちのTV番組ララミー牧場のジェスの吹き替え声役)の梶原の使者の卑屈さ、藤田進の富樫の葛藤、弁慶と敵味方通じ合う瞬間は派手なカメラワークや舞台劇みたいな台詞まわしなんてどうだって良いじゃないかと思わせてしまう。全体は歌劇仕立てのミュージカル映画になっていて短編なれど隙間なく詰まっている感じがする。また岩井半四郎こと仁科周芳の義経が、最後に弁慶の手を取って感謝しちゃうところは日本人らしい主従関係の真骨頂だ。敗戦前後の黒澤や一般日本人の明日の不安と希望及び自戒の念を反映させて興味深い。

勧進帳
歌舞伎の勧進帳を自由な視点で脚色した、黒澤明唯一の音楽劇。敗戦の8月15日をはさんで撮影が行われ、完成後、GHQの検閲の為公開が封印されていた。映画はそうした背景をうかがわせない軽妙な出来映え。


熟女 スーツ フェチ

関連エントリー

巫女凜の日記Top >  おすすめDVD >  虎の尾を踏む男達