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アレキサンダー

アレキサンダー

コリン・ファレル

アレキサンダー

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マケドニア王アレキサンダー
アレキサンダー大王がどれほど強大なのかは著書でしか伝わってこなかったが、コリン・ファレルが演じたことで何となく凄さがわかったが、ペルシア帝国を次から次えと突き進む姿にカリスマ性を感じた。歴史的にも強い軍隊であるには、それ相当のリーダーの統制術が必要であるし、限りなき忠誠心がなくてはならない。アレキサンダーの強さは戦術はもちろん、一軍人の気持ちを理解し、相手は敵であろうと皆殺しにするのでなく、味方にすることで領土を増やすところは好感がもてた。





「1万秒の終わりなきエンディング」
―彼は、神話に連なる真の英雄だったのか、

 或いは、宿業と狂気に生きた虚空の者だったのか―



↑こんな疑問は歴史家に預けて、「大王の魂の旅を見ろ」でした。

「人間」アレキサンダーを描き切った、良大作です。

戦争の客観論としても時期適合な作品と言えました。

カタルシスの結晶体。パトスの浄化があります。純アリストテレス的芸術たる物語。(←当たり前)



偉人はその「偉業」と「異業」において神話を踏破し「人間」に還る存在であり、

それは決して「死」を見詰めたものでは無いと感じました。



荒馬ブーケファラスを駆る大王は、自らの性、漫羨、野望、存念すら飲み込み、安息を求める男へと昇華していきます。

当時では茶飯だった性差抜きの深愛が、なぜか作中で批判的なのは、狙った成功感あり。

話は「起承転結」の「結」だけな構成っぽく、斬新な印象。

成功の結末、挫折の結末、勝利の結末、敗北の結末、裏切りの結末、信頼の結末、破滅の結末、救済の結末、帰還の結末、終りなき結末。

古今東西の英雄モノの、あらゆる結末がここに詰まっています。

並の映画ではとっくに幕が下りるような幾多もの終焉を乗り超えて突き進む大王は、苦悩の覇者たる資質。

好きな場面はSFのようなバビロン入洛と、毒入りと疑わしき杯を飲み干した王の一瞬の人外顔です。

惜しむらくは、全体を歴史的回想として描いた自己完結傾向。世論を見た感じ。頭と尾を抜いて「1万秒の物語」とします。

自分は天邪鬼なのであえて星は辛口の「☆☆」にしました。理由は「起承転」のマイナス分ですw。

とにかくクライマックスに飢えた方、急滑降フェチにお勧めの一品です。音楽もイイ。字幕は…?一部誤訳に注意。

この映画を観て歴史マニアに走るのもギーク。巷の言ほど教養は必要なし。



(クサレキサンダー?気にしちゃダメです。善哉善哉。エロカッコイイ。

時間が足らない
コリン・ファレルのキャステイング、演技はとてもよかったが、

アレキサンダー大王のドラマチックな人生を3時間で見せること

に無理がありすぎる。結果的にどのエピソードも時間の関係で

非常に浅い、中途半端な描写で終わってしまっていて、

「消化不良」の感が強い。

ダレイオス3世との決戦に的を絞った映画にしたほうが良かった

のかも知れない。


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